Hybrid Azure Kubernetes Service

Hybrid Azure Kubernetes Service。名称は揺れており、現在のドキュメントでは下記の表現も見られる。

  • Azure Kubernetes Service (AKS) hybrid deployment options
  • Azure Kubernetes Service(AKS)ハイブリッド展開オプション
  • AKS hybrid

実態としてはAzureの拡張機能に「hybridaks」やKubernetes用の拡張機能に「aks-hybrid-ext」というものがあり拡張機能に関連した事項かもしれない(推測)。

何が狙いで何がメリットなのか?

  • オンプレミスのKubernetesクラスターの管理、デプロイ、保守が簡単になる。
  • 全てのAKSクラスター(※Azure上でもオンプレミスでも他クラウドのマネージドKubernetesでも)に対して一貫したユーザーエクスペリエンスを提供する

AKSを動かせる場所が広がる話

展開の選択肢

AKS ハイブリッドデプロイ オプションホスト OS最小コンピューティング要件フェールオーバー クラスタリングのサポートAKS クラスター管理ツールAzure Arc の統合
Windows Server 上の AKSWindows Server 2019メモリ: ノード単一ノードまたはローカル PowerShellAzure Arc の手動統合
Windows Server 2022あたり 30 GB CPU コア: ノードあたり2 から 8 ノードのフェールオーバー クラスターWindows Admin Center
16 ディスク領域: ノードあたり 128 GB
Azure Stack HCI 上の AKSAzure Stack HCI 21H2メモリ: ノード単一ノードまたはローカル PowerShellAzure Arc の手動統合
あたり 30 GB CPU コア: ノードあたり2 から 8 ノードの Azure Stack HCI クラスターWindows Admin Center
16 ディスク領域: ノードあたり 128 GB
Azure からの AKS クラスター プロビジョニング (プレビュー)Windows Server 2019メモリ: ノード単一ノードまたはAzure PortalAzure Arc の自動統合
Windows Server 2022あたり 32 GB CPU コア: ノードあたり2 ノード クラスターAzure CLI
Azure Stack HCI 21H216 ディスク領域: ノードあたり 128 GBAzure Resource Manager テンプレート
AKS Edge Essentials (プレビュー)Windows 10/11 IoT Enterprise空きメモリ: > 2 GBいいえローカル PowerShellAzure Arc の手動統合
Windows 10/11 EnterpriseCPU コア: 2
Windows 10/11 Proクロック速度: 1.8 GHz
Windows Server 2019/2022空きディスク領域: 14 GB

管理、保守

  • LinuxホストとWindowsホストの両方に対応
    • Linux, WindowsのOSを直接管理する必要なし
  • Hybrid Azure Kuberntesのアップグレード
  • 証明書の自動ローテーション
  • Azure Arcにネイティブで接続し、Azureから管理可能
    • Azure Portal経由でAKSクラスターに接続可能
    • GitOps, Azure Policy
    • SQL Managed Instance, PostgreSQL Hyperscale
  • Azure AD認証
  • Azure Defenderによるガバナンスとセキュリティ
  • Azure Monitorによるログ記録と監視
  • Kubernetesノードプールの自動スケール

デプロイ

AKSでは重要なアドオンのセットアップやKubernetesクラスターの作成に使用できるウィザードを利用可能

  • PowerShell
  • Windows Admin Center
  • Azure CLI(プレビュー)
  • Azure Portal(プレビュー)
  • Azure Resorce Managerテンプレート(プレビュー)

SDN

  • AKS on Azure Stack HCIのSDN統合(プレビュー)を使用して仮想ネットワークにAKS-HCIノードをアタッチ可能。
  • SND Software Load Balancerを用いてコンテナー化されたアプリケーションにロードバランサーサービスを提供可能

GPU対応

  • GPUパススルー(ディスクリートデバイス割り当て)を利用してNVIDIA Tesla T4 GPU上にGPU対応ノードプールをデプロイ可能

どんなOSでAKSを動かしているのか?

  • Mariner Linux
    • Microsoftが開発するLinuxディストリビューション

ライセンス

  • SA特典でAKS on Azure Stack HCI, AKS on Windows Serverが利用可能
  • SA特典でAzure Stack HCI OSが利用可能

参考記事